平成29年2月 定例土木森林環境委員会

◆森林病害虫等駆除費について

渡 辺 25ページ。今年も松くい虫の対策が載っておりますけれども、非常に気になる事業でして、一番気になるのは、この松くい虫の被害、これはふえているのか、減っているのか。今どういう状況なんでしょうか。

 

森林整備課長 松くい虫の被害量自体は減少傾向にございます。

 

渡 辺 それは対策が功を奏していると、こういうことですか。

 

森林整備課長 現在、守るべき松林を限定して、そういうところをしっかり守っていきましょうという対策をしていることがございます。それと、松くい虫が発生してから、かなりたちます。昭和50年代から発生していて、ある程度激しい被害を受けた場所については、松が広葉樹に変わっていくというようなこともあって、そういうことも含めて減少しているということだと理解しております。

 

渡 辺 松くい虫が、かなり松を食い切っちゃったというようなところもあるんだけれども、新しい、例えば薬剤だとか、方法だとか、そういうのはどうなんですか。今、開発されているというようなこと、あるんですか。そういうものを導入しているとかいうのはあるの、県では。

 

森林整備課長 新しいかどうかというと、それほど新しいわけではないんですが、守らなければいけない貴重な松については、薬剤の樹幹注入を行うなどの方法をとっております。

 

渡 辺 それで、ここに駆除事業費が載っていて、769立米と出ている。これは積算根拠は、どういうことで、これを積算しているの。

 

森林整備課長 立木を伐採して、それを薫蒸処理ということをするんですけれども、伐採した立木の大きさですね。これが立方単位で出ておりますので、これを調査して出しているものでございます。

 

渡 辺 よくわからないけど。心配されるのは、今暖かいところの松は、かなり食べられているという印象もあるんだけども、これから被害が向かっていくのは高冷地だから、特にそこは昇仙峡を含めて、富士山も大変危惧されるところですけれども、こうしたところの対策については、やっているんだよね。そこ、ちょっと伺いたい。

 

森林整備課長 標高の高い地域に松くい虫がだんだん上っていくというような状況を踏まえまして、標高800メーター以上のところは被害先端地ということで位置づけまして、予算の重点配分を実施しているところでございます。

 

渡 辺 わかりました。ぜひ監視強化して対策を進めてください。

 

◆特用林産活性化総合対策事業費について

渡 辺 30ページ、ちょっと伺いたいんですけれども。特用林産活性化総合対策というところの中に、マル新の一番下の事業内容、クロアワビタケ、ダイオウと、ここ出ているんだけど。このクロアワビタケというのを知らないんだけども、どういうキノコなのか、どういう特性があるのか、教えてもらいたいなと思うんですが。

 

林業振興課長 クロアワビタケにつきましては、ヒラタケの仲間で表面がうっすらと灰色っぽい感じです。アワビと言われているところは、歯応えが、こりこりした感じで、アワビに似ているということでクロアワビタケといったところでありまして、これにつきましては、もう一つの特徴が、夏に収穫ができるということであります。いわゆるキノコは秋ですが、夏にキノコができるということで、産地化を図っていきたいというものであります。

 また、ダイオウにつきましては、これは薬草でありますけれども、いわゆる胃薬、特に便秘解消です。そういった成分がある代表的な薬草植物でありまして、これにつきましても、森林総研で試験的な栽培を行っており、今後、実際の栽培に向けての実証栽培をやっていきたいというものです。

 

渡 辺 新しい取り組みということで、活性化につなげていければ非常にありがたいと思うんですけれども。需要の見込みというのは相当あるわけですか、これは。

 

林業振興課長 1つは、クロアワビタケは、全国においても、あまり大量に生産されているものではありません。特に夏ということで、沖縄では、それなりに量が出ているものです。いわゆる有名なシイタケですとか、そういった有名なキノコに比べれば、全然数量は出ておらず、そういう点で言えば、特産化という形で、山梨県の森林総合研究所でできた山梨県独自の品種という形で、ブランド化を図っていきたいと考えているものであります。

 またダイオウにつきましては、これは先ほど言いましたように、代表的な薬用植物ですので、栽培が成功していけば、特に漢方の薬品会社等との取引ができていけるのではないかと考えています。これにつきましては当然、量が出てこなければいけませんので、引き続き、量を安定的に出せるかどうかを検証していきたいというものであります。

 

渡 辺 お話を聞いている限り、何となく手探りの部分もあったりするような気がするんですけれども、新規事業ですもんね。あとは、しっかり検証しながら進めてもらいたいなと思います。

 

 

◆木材資源活用促進事業費について

渡 辺 32ページ。マル新の木材資源活用促進事業費について幾つか出ていますけれども。森林県である山梨にとっても、林業の停滞というか、危惧するところがあるわけですけれども。そうした中で、新しい取り組みということで、この木の駅プロジェクト事業とは、具体的にどのような事業なのか、教えてもらいたいと思います。

 

林業振興課長 まず全体的な趣旨は、市町村が中心となりまして、その地域の森林から未利用材を集め、木質バイオマス用としての出荷、また、その地域にあります温泉施設などの木質ボイラー等の燃料として利用するといったことを想定しまして、地域の材を有効に活用していく仕組みづくりに対して助成したいといったものであります。具体的な対象事業として考えているものにつきましては、未利用材の受け入れ・集積を行うための簡易な施設であります。言ってみれば、柱や、屋根があり、そこに雨にかからないように未利用材を集積しておく施設、また、未利用材の量をはかるためのトラックスケールの整備ですとか、この事業に新たに加わる方々に技術研修などを行う研修費への助成であります。

 

渡 辺 何となくわかったような気もするんだけど。国が半分、県が半分ということですので、かなり、この森林の振興ということについては期待をしているんでしょうね、この事業というのは。今、この事業によって、どういう効果を期待しているのか。それについて伺いたいと思います。

 

林業振興課長 この事業につきましては、地域におきまして、林地に残されている未利用材の搬出から始まり、材の集積、またバイオマス燃料等への加工、先ほど言いました公共施設等のボイラーなどへの利用と、そういった流れをつくり出す体制づくりを行うというもので、そのような地域の森林資源を有効活用できる体制を構築いたしまして、木質バイオマスの普及を図り、また地域の活性化につなげていきたく、新規事業として取り組んでいきたいと考えているものであります。

 

渡 辺 かなり多方面に向かって効果を期待しているようですけれども。次にもう一つ、このペレット燃料についてであります。これは、燃料の品質調査というのが出ていますけど、これは具体的にどういう事業でしょうか。

 

林業振興課長 ペレット燃料の調査等でありますけれども、現在、県内の製造業者がつくっておりますペレットにつきましては、ボイラー用のものが主体となっているところであります。ペレットボイラーや、ペレットストーブに、より品質の高いペレットの製造を視野に入れ、また、ISOにおきましても、ペレットの認証という規格が出てきましたので、そのことも見据えまして、密度ですとか発熱量や含水率といったようなものの品質調査に助成するものであります。

 

渡 辺 ストーブの話が出てきましたけれども、この木質バイオマスというのが新たなメーンテーマというか、林業の振興に、その利用拡大が、どのようにつながっていくんでしょうか。

 

林業振興課長 現在、木質バイオマスの利用拡大を図るため、ペレットボイラーですとかペレットストーブの普及啓発について、県としても積極的に進めてきたところであります。特に先ほど言いましたように、ストーブ用の燃料につきまして、こうした品質を調査し、よりストーブに合ったペレットをつくり出していき、ストーブ、ボイラーといった機器の普及、それから燃料と、両面におきまして、木質バイオマスの一層の拡大ひいては県産未利用材の利用拡大につなげていきたいと考えているものであります。

 

渡 辺 ぜひ、それは頑張ってもらいたいと思います。

 

◆おもてなし森林景観創出事業費について

渡 辺 36ページ。おもてなし森林景観創出事業費というのが1,100万円載っているんですけれども。せっかくいい場所があっても、最近、木がやたら伸びていて見えない。こういう場所を、よくしようということなんだと思うんだけども。この眺望地点の選定については、どういう経緯というか、手続のもとに決めているのかな。また、何カ所ぐらいこの眺望地点は、今決まっているのか。

 

県有林課長 まず、このおもてなし森林景観創出事業は、観光部と連携しながら実施する事業になります。まず市町村から要望が上がってきまして、それを観光部が所管する選考委員会において、選考し箇所が決定するという手続きになります。平成29年度は、昇仙峡の荒川沿線であるとか、世界遺産センターの眺望、夜叉神峠からの眺望、あと美し森の景観等々で7カ所を予定しています。

 

渡 辺 県内全体的に、幅広くしているなという印象を受けるんですけれども、これ

毎年していくということでいいのかな。その辺、今後の見通しを伺いたいんだけど。

 

県有林課長 この事業につきましては、平成25年度から5年間ということで実施しております。来年度が最終年度ということになります。30年度以降については、再検討ということになろうかと思います。

 

渡 辺  樹木は毎年毎年大きくなっていくわけですから、ぜひとも、山梨県の景観というものを、来るお客さんに見てもらうというか、見させてあげたいというのかな。大事な事業ですので、できるだけ市町村から要望等を伺って、今7カ所と言っていましたけれども、もっともっといっぱいあるはずなんです。もう少し観光部とも連携しながら、場所、エリア対象を広げていただいて、そして情報も収集して、山梨県のいいところを、さらに広げていくと。本当に大事なことだと思いますので、さらに進めていっていただきたいと思いますが、その辺はどうなんですか。

 

県有林課長 7カ所につきましては今現在、要望が上がっている箇所でございますので、この後も引き続き市町村などに話をする中で要望を受けていきたいと考えています。