平成28年12月土木森林環境委員会会議録

◆CLT生産工場の誘致について

渡辺(英) 先ほど白壁委員のほうからCLTについての質問がありましたけれども、その答えの中で、導入に向けて取り組んでいると、こういうお答えをいただいたんです。これは林業県山梨にとってみれば、このCLTの工場をここにつくるということなのか、もう少し具体的に答えてもらいたいなと思います。

 

林業振興課長 CLT工法の現在の取り組みにつきましては、CLT工法の建築基準法上の告示が出てきておりますので、そのCLT工法をどう使って建てていけるのかということを今、検討しているところでありまして、そのCLTをつくる工場ということではなくて、CLT工法を使った建物を建てていくということを建築分野の関係の特に建築士さん等に理解していただこうということで、事業を行っているというところであります。

渡辺(英) そういう製品を使って建物をつくるという、私にはそういう工場をつくるというふうに聞こえたから、おっ、いい取り組みを始めるのかなと、こう思ったわけですよね。

 山梨県にとってはこの林業というのは歴史的に見ても非常に県政を支えてきた、こういう経緯があるわけですけれども、今年の8月だったかな、現地調査をしてね、あれはたしか国の予算で、補助金でつくった工場でしたね。そういう交付金を使ってつくった工場ということで、これだったら山梨県も手を挙げてもいいんじゃないかという思いがしてきたんです。

この山梨県の林業の再生ということから言えば、今、林業公社も廃止に向かっているような状況の中で、じゃあ、何をどうすればいいのか、非常に難しいわけですけど、私はCLT工場を誘致することについて、やっぱり誘致というかつくることについて努力すべきだと。ここに山梨林業の再生の鍵があるのかなと。そうすれば非常に山梨にとっても明るい未来が開けるという気がするんですけれども。CLT工法を導入するんじゃなくて工場のほうにウエートを置いて頑張ってもらいたいと思うんですが、それはどうなんですか。

 

林業振興課長 CLTパネル工場といいますか、つくる工場自体は、岡山県真庭市の銘建工業、行かれたところかと思いますけれども、一事業者としてつくりまして、そこに国の補助金を活用した形となっております。

 そういった形で事業者に理解をまずは求めていかなければいけないというところがありまして、私どもとしてもCLT工場に限らず、ぜひ山梨県にさまざまな、山梨県は先生も言われましたように、森林県等でありますので、例えば関東地域の大手の製材工場を持っているような企業には私どもとしてもいろいろ工場訪問、企業訪問なんかをして、ぜひ山梨県に、当然それは進出を踏まえてなんですけれども、山梨県の現状あるいは例えば中部横断自動車道が開通するという状況、富士五湖道路がさらに新東名、御殿場につながっていくという状況、そういったところをぜひ理解してもらうという形で、企業訪問等を積極的にしていきたいなというふうに思っているところであります。

 

渡辺(英) そうすると、その方向に向かって今後も取り組んでいくという思いがある、意思があると、こういうふうに理解していいんですか。

 

林業振興課長 先ほど言いましたようにCLTということだけではなく、それは大きく言えば産業の振興も踏まえてなのですが、ぜひ山梨県への進出をどうなんだということの前に、まず知ってもらうために、山梨県を紹介していこうと、当然それは山梨県、林業の振興のためという思いを持ちながら、今言いましたように企業訪問等を行っていくことが、まず第一歩だと思っておりますので、そういう行動をしていきたいと思っております。

◆浸水対策について

渡辺(英) 忍野村の件でございますけれども、新名庄川の浸水対策ということで、これは平成23年に台風が来て、台風災害によって忍野八海が浸水し、池がつながってしまったという。あるいは床上浸水もあったというようなことで非常にゆゆしき問題というようなことで県のほうにいろいろなお願いをしているわけですけれども、演習地の地元というようなことの中で障害防止事業を取り入れるというようなことでおりますけれども、現在どのような状況になっているのか、検討している状況をまずお聞きしたいと思います。

 

治水課長 新名庄川の浸水対策につきましては、桂川の障害防止事業の中で有効な対策について検討を進めてきておりまして、おおむね地元の皆さんにお示しできるような案ができましたので、実は一昨日ですけれども、忍野村の役場及び忍野地区の自治会の役員の皆様に対しまして地元説明会を開催し、御意見をお伺いをしたというところでございます。

渡辺(英) それについてはありがとうございますと言うべきかなと思うのですが、どういう意見が地元からは出たんですか。

 

治水課長 説明会で県として説明した内容ですけれども、平成23年の浸水の原因、それから再度災害を防止するための河川の拡幅であるとか堤防のかさ上げ等の具体的な対策案、これをお示しをいたしました。

地元からは特別な反対意見等はございませんでしたが、地元で浸水の一つの原因と考えております新名庄川の合流点の下流、桂川本川にあります電力会社の堰につきまして撤去してもそれほど水位に影響はないという点につきましては、一部の住民の方には完全に理解していただけなかったというようなことを聞いております。また、加えまして、早期の忍野村での改修工事に着手してほしいという要望をされております。

 

渡辺(英) 非常に水位が高くて、難しい地域ですよね。いたずらに河床を下げちゃうと八海の水の減少につながるというようなこともあって、さて、いかがな方法がいいのかなと、非常にここについては御苦労されると思うんですよ。

そうした中で、今年8月、当委員会で県外調査をして、あそこは兵庫県だったかね、校庭にダム式に貯留する。小越先生もそんな話してましたね、甲府の高校でしているとかという。帰ってから役場とそんな話をした経緯があるわけですけれども、そうすると忍野小学校、中学校の校庭は非常に広いわけで、ざっと計算して20センチないし30センチの一時的な貯留をするだけで1,000トンぐらいの水があそこに数時間は置けるのかなというような展望もありますね。そうしたことも含めながら、一方でこの新名庄川はまさに富士山のすぐ真向かいということで、景観とかいろいろな問題があろうかと思います。そうしたことを含めて県でどういう手法でしようとしているのか、具体策というか、そんなものは出ているんですか。どうでしょう。

 

治水課長 河川の改修につきましては、河道の拡幅などが基本的な治水対策だというふうに考えておりますけれども、新名庄川のように貴重な自然環境、それから良好な景観、こういうものを持っている河川につきましては現状、できる限り保全はしていくということも大変重要なことだと思っておりまして、上流のほうの調整池であるとか、今、委員御指摘のとおり、学校の校庭を使った雨水の貯留施設の整備、こういったような流出抑制対策、これは大変有効であるというふうに考えておりますので、今後、役場や地元の皆さんの御理解、御協力をいただく中で、そういった多様な手法による治水対策を進めていきたいというふうに考えております。

 

渡辺(英) 最後に、地元の役場との話も進めていくというようなお話を伺いましたけれども、そこに自衛隊、北富士駐屯地から出て、忍野の鳥居地トンネル、あの手前もやっぱり浸水ですぐ水が乗っちゃうということで、これは県土整備部のほうで整備していただいて、大きな心配が1つなくなったのですけれども、あそこにドクターヘリの駐機場があるんですけれども、これも1つ心配が消えたなと思います。

こんな思いもあるわけですけれども、問題は地元の役場の皆さん方、あるいは田んぼを持っている人たち、こうした人たちの協力、さらには各家庭で雨が降ったときに少しずつためておくという。そして後にその雨水を利用するということも兵庫で聞いて大分いいのかなと思いました。忍野の各農家なんかは、兵庫では100リットルとか200リットルという話でしたね、各家庭の貯水は。忍野の場合だったらもう1トンぐらいあってもそんなに差し支えないかなと思いますので、その辺も細かい打ち合わせをして、早目に対応していただければと思うのですが、よろしくお願いしたいと思います。

 

治水課長 今、治水課のほうでも水害に強いまちづくりの基本方針といったようなものをつくっておりまして、甲府市の濁川の流域において東高校のグラウンドに水をためるとか、そういった取り組みもしておりますので、忍野村においてそのようなことも考えていただくというのは非常に大事なことだと思っておりますので、十分役場と連携をいたしまして、全面的に協力をさせていただき、そういう形の中で進めていきたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。