平成27年6月定例会総務委員会会

◆警察本部庁舎等整備費について

渡 辺 警の2をお伺いしたいと思います。富士吉田警察署の建設事業費の補正が載っております。1億3,518万4,000円ということですけれども、地元にとっては大変うれしい話でありまして、御案内のとおり、国際観光地ということもありますし、一昨年には富士山文化遺産の推進、大幅な観光客の動向もありました。警察の皆さん方、大変ご苦労かけて、また取り扱い事案、こうしたことも大きく増えているのではないか、そう思うわけですけれども、先ほど老朽化というお話もございました。この補正も含めながら、さらにこの建てかえの具体的な必要性、どのようなことを考えているのか、まず、お伺いしたいと思います。

 

会計課長  富士吉田警察署につきましては、昭和46年に建設をされた県下で最も古い警察署であり、雨漏り、フロアタイルの剥離など、非常に厳しい老朽化が進んでおります。また、委員の御指摘のとおり、観光客の増加によりまして、110番の受理件数、地理案内、遺失拾得の取り扱いなど、各種の事案について増加をしております。署員数につきましても、建設当時から1.4倍に増えているところであります。こうした状況から、現状では来訪者の駐車スペースや待合スペースも非常に狭く、2階以上に女性のトイレも設置されていないという状況でありますので、警察業務はもちろんのこと、来訪者の利用にも不便を来たしている状況であります。

 こうしたことを総合的に判断いたしまして、移転、建てかえという結論に達した次第であります。

渡 辺 よくわかりました。私どもも何回も警察署へはいろいろなときにお伺いするわけですけれども、冷暖房もないということの中で、過酷な勤務状況をしていたということに対してはほんとうにありがたいなと、そんな思いもしているところでございます。長年の懸案でありました警察署の新たな建築に対して、建設予定地の場所と面積、あるいは現在、警察の負担率ということからいきますと、将来的にはさらに人員も大幅に増えていくのではないか、そんなことを思いながら、今の警察の建物としてどのぐらい変わっていくのか、大きくなっていくのか、そのようなところを、わかりましたら具体的に教えてもらいたいと思います。

 

会計課長  予定地につきましては、富士吉田市旭1丁目地内にあります市営西丸尾団地跡地となります。現富士吉田警察署から北東に約1キロ地点になります。敷地面積につきましては、約8,800平方メートルでありまして、現庁舎と比べますと2倍以上の敷地面積となりますので、来訪者用の駐車スペースも相当確保できるものと考えております。また、予定地につきましては、新設のバイパスに接しておりますので、忍野・山中湖方面、また河口湖方面にも短時間で、時間が大幅に短縮されるなど、交通アクセスも非常によくなるものと思っております。

 

渡 辺 非常にいい場所だなと喜ぶわけですけれども、長年の地域住民の皆様方の思い、ようやく実現の運びになったということで大変ありがたいと思うわけですけれども、一方で、富士山文化とか防災の対応、そうしたことを考えたときに、1日も早い建設が待たれるわけですけれども、現在の進捗状況、また、いつごろ完成を目指しているのか。我々があそこを通ってみましても、まだまだ建物も建っていたり、非常に心配するわけですけれども、その辺の予定がわかりましたら教えてもらいたいと思います。

 

会計課長  事業につきましては、平成26年度に用地測量を行いまして、これを皮切りに、今年度につきましては、用地交渉を、現在、進めております。今議会において承認をいただいた後には、造成設計等の業務委託を行う予定になっております。完成につきましては、今後、建築設計、造成、建築工事を経まして、平成30年度末ころの完成を目指して事業を推進していく考えでおります。警察署は、大規模災害、また重大な事件事故等が発生した場合には、危機管理上の活動拠点、防災拠点としての重要な施設であります。県警といたしましても、富士北麓地域に住まわれている県民の皆様方はもちろんのこと、北麓地域に訪れる方々の安全安心のために、早期に完成を目指し、事業が確実に推進できますよう、努力をしていきたいと考えています。

◆山梨県立富士山世界遺産センター設置及び管理条例制定の件

渡 辺 指定管理者に移行するという説明の中で、民間のノウハウを活用してという言い方をされましたが、期待するノウハウをいうのはどのように考えているか、まず伺いたいと思います。

 

富士山保全推進課長 最も期待する部分というのは、効率的な施設の管理運営でございます。

 

渡 辺 効率的な管理運営については、別に民間の力を借りなくても十分できるのではないですか。

富士山保全推進課長 無料のゾーンから有料のゾーンにお客様を誘導することが、大変重

要でございます。ここにつきましては、行政も知恵を絞るわけでございますけれども、民間なりの工夫といったものも指定管理者の募集にあたっては、そこの点について、知恵を出していただくという方式をとって参りたいと考えております。

 

渡 辺 お話の中で民間にどのようなノウハウがあるのか伝わってこないですけども、今までのビジターセンターから新しい方に移行していく方にゲートがあり、入場料を取るわけだが、年間35万人来てくれているが、当然増えてくるでしょう。そこから、入場料があるということ。その辺の設定をもう少し、入場料を取るに至った経緯を詳しく説明してほしいと思います。

 

富士山保全推進課長 無料から有料ゾーンに行くにあたりまして、これを全て直営で担った場合を想定させていただきますと、そこには料金を徴収する県職員を配置しなければいけません。現金の収入を原則とするのが、官庁の会計でございまして、こういった部分もございます。今後、民間が入っていただくことによって、こうしたところにつきまして、より効果的な効率的な手法といったものも提案していただけるのかどうかということについて、期待しています。具体的には、現金で外国人の方たちが、日本の通貨のコインを用意しないと入れないかどうかという点についても、やはり、効率化という点では、民間であればそういった点も改善を検討していただける余地があるのではないかということで、これが最初から直営であると、県庁の会計のルールに則ってするということでございまして、こういった部分を含めて期待した民間の力を、お借りしたいということで考えています。

 

渡 辺 私が聞きたいのは、今までは無料だ、これからは新しいところは有料だ、なぜ有料にするのか、そこを聞きたい。たぶんいろいろあるでしょう。そこを教えてください。

 

富士山保全推進課長 この施設を建設するにあたりまして、行政としましても投資をしいるということもございまして、また、両者の施設の役割を考えた場合にも、新たなものにつきましては応分の負担をしていただくという概念も必要ではないかと思います。県民の税金から造らせていただく施設でありますが、世界に開かれた世界遺産を紹介して行く上での考えもございまして、将来を担う子供たちには無料でということを軸とし、また、県立の施設、考古学博物館が210円、510円の美術館、博物館まで、様々な施設も検討した中で、妥当な水準を設定していくということで御提案させていただいています。

 

渡 辺  ビジターセンターが無料で、ここから有料ですよと、そこで民間を活用して御案内するという話でしたけども、一番危惧するのは、入場者数がそこで減ってしまって、これでは世界遺産センターを造った意味が薄れていくと思いますけども、それに関してはどのような見通しでいるわけですか。

 

富士山保全推進課長 入場者が減ってしまえば、世界遺産の価値を理解・促進していくた

めの施設の価値も、宝の持ち腐れになってしまうということでございますので、これにつきましては、やはり民間事業者、指定管理者を選定いたしまして、そこからの誘導といったものが一番重要、それから、構成資産ということを考えますと、施設の中で25の構成資産の関連性につきましても、提供していくということで、それぞれの理解と魅力、関心といったものを引きつけていくような、弛みない努力が必要であると考え、運営させていただきたいと思います。

 

◆富士山科学研究所試験研究機器整備事業費について

渡 辺   企の2をお願いします。富士山科学研究所試験研究機器整備事業費、2,863万5,000円でありますけれども、先ほどちょっと説明いただきましたけれども、専門的な中身というのはよくわかりませんでした。この機器を整備する必要性について、もう少し詳しく説明していただきたいと思います。

 

企画課長  購入する機器でありますが、微量な元素を分析するものです。この機器を購入することで、どんな効果があるかというと、例えば金属の同位元素ですとか、そういうものがはかれますので、例えば降った雨が地表から浸透し地下水になり、どんなふうに地中を通ってどこへ出てくるかというのを、調査を重ね、データを集積することで、ある程度、推測できるようになります。それによって、地下水の動きですとか、容量ですとか、そういうものが推定できるようになります。また、例えば分析の中で硫黄物質なんかが出てきますと、いわゆる地下の活動が活発になったのではないかとか、そういうことも推察できるということになります。いずれにしても、水全体を水資源として全体を見ようという研究の方向性になっておりますので、そういう中で、大変効果がある機械だなと考えています。

 

渡 辺  難しい問題かなと思いますけれども、そうすると、対象範囲は富士山の周辺だけということですか。

 

企画課長  主に富士山ということでありまして、もちろんほかから調査分析の依頼があれば対応することとなりますが、現状でも相当使用頻度が高いものですので、何でもかんでも分析できるかというとやや難しいところがあります。現状では富士山エリアを念頭に考えております。

 

渡 辺  イメージとして、研究室みたいなところで使う機械、そんな印象なのかな。上野企画課長 非常に繊細な機械ではありますので、持ち運べて検査をするというものではなくて、セッティングをして、一定の条件のもとで操作できるという機械でございます。

◆若者応援フォーラム開催費について

渡 辺 企の5の上のほうの若者応援フォーラム開催費、56万3,000円となっておりますけれども、これはフォーラムを開催するということですが、何回ぐらい開催しようとしているのか。

 

県民生活・男女参画課長  1回でございます。

 

渡 辺 若者応援フォーラムというから、タイトルも、結婚・子育てを社会全体で応援する機運の醸成ということで、非常にいい事業だなという印象があるのですけれども、1回でどのくらいの効果を期待しているのか、教えてください。

 

県民生活・男女参画課長  この若者応援フォーラムでありますけれども、参加していただく対象ですけれども、現在、県内で子育て支援をしている団体であるとか、結婚支援をしている団体、企業の方たちなどに御参加をしていただきまして、現在の若者の結婚に対する意識ですとか、少子化の問題などについて課題を共有していただく、そのことによって、より効果的な支援策を見出していきたいと思っておりまして、そういう機会にしていただいて、また、各団体は日ごろの活動の中でそういったものを生かして、より効果的な支援につなげていく、そういう狙いがございます。

 

渡 辺 お話を聞く限り、山梨県にとっても非常に大事な事業かのような気がするのですけれども、国補ですね。県では、県費を投入してもう少し幅広くというか、回数を増やすとか、そういう考えはないのですか。

 

県民生活・男女参画課長  このフォーラムを通じましていろいろな課題が顕在化してくる

かと思うんですけれども、そういったものを踏まえまして、今後の県としての具体的な施策なんかにもつなげていきたいと考えています。

渡 辺 効果を見てからつなげるということですか。考え方とすれば消極的かなという思いもするわけですけれども、これはやはり大事な事業のような気がしますので、社会全体で取り組んでいくには、もうちょっと積極的に取り組んでいただいて、県費を投入して、山梨の明るい未来をつくるためにそうしたことも必要かなと思います。その辺をもう少し考え方をお聞きしたいなと思いますが。

 

県民生活・男女参画課長  若者の未婚化ですとか晩婚化という問題、非常にクローズアッ

プされております。こうしたことを踏まえまして、社会全体で応援するということで、今回、初めてこういった取り組みをするわけですが、まずそれぞれの支援にかかわっている方たちが一堂に会して、課題をしっかりと共有していくことが大事かなと思っております。この事業を通じまして、できるだけ、若者が何を求めているのか、どういった働きかけをすれば少子化に歯どめがかかるのか、そういったことを総合的に検討していく機会としていきたいと思っております。

◆富士山山小屋の機能強化・修景の在り方検討事業費について

渡 辺 最後に、関連ですけれども、先ほど土橋委員の富士山の山小屋修景計画ということでしたけれども、確認の意味でお伺いしたいのですけれども、山小屋の修景計画がある、その中に防災機能というか、考え方があるわけですけれども、全部の山小屋でどのぐらいの人が収容できるのか、その人数なんかは掌握しているのでしょうか。しておりましたら、伺いたいと思います。

 

富士山保全推進課長  山小屋につきましては16軒ございまして、合計で約3,000人近くの収容ができると承知をしております。

 

渡 辺 かなりの数だと思います。今、3,000人ということでしたけれども、防災というところが出てきましたので伺いたいですけれども、登山者と同じ数だけの下山者がいるわけですね。この辺については、今回の計画の中に入れていくのかどうなのか。その辺はどうですか。

 

富士山保全推進課長   今回の計画につきましては、専門家の委員の先生に御審議をいただ

きまして、修景と防災機能のあり方ということでございますが、また、この登山者の数も、時間帯、ピークによりまして、この修景指針だけではすべてをカバーできないということもございます。こういったところにつきましては、また関連します総務部ほかとも協議いたしまして、あわせて検討が必要であると考えておりますけれども、本事業につきましては、基本的にICOMOSの指摘と、現在ある16軒での将来的な方向も含めての課題といったものを整備していくということで指針をつくらせていただきたいと思っております。

 

渡 辺 最後にICOMOSの要望に対する答え、そうしたことも絡みながらですけれども、やはり防災という観点からいって、県では、登山者、下山者含めた防災体制を、この山小屋を中心にどんなふうにとっていくのか、やはりそこは少し力を入れて考えてもらいたい、そういう思いがありますけれども、その点についてはどうでしょうか。

 

富士山保全推進課長  ただいま渡 辺委員に御指摘いただきましたところにつきまして、16軒の山小屋すべてを今回は対象としまして、基礎的な情報とかそういったところを整理いたしまして、また、これに基づきまして、次にどのように生かしていくかというところにつきまして、意を用いて対応していきたいと思います。今、委員御指摘の部分につきましては、しっかりと受けとめまして、対応していかせていただきたいと考えております。